卒業式「卒業生からのメッセージ(震災を乗り越えるために)」
- 公開日
- 2011/03/24
- 更新日
- 2011/03/24
今日のできごと
門出の言葉に先立って、代表委員長と副委員長の2名の卒業生が、メッセージを読み上げました。
今回の震災に遭われた方々へお見舞い申し上げるとともに、全文を以下に、紹介させていただきます。
「こわかった」自分の命を必死に守った。
「みんなと一緒に校庭へ避難できた」本当は呆然として何も考えられなかった。
「家族を思った」みんな無事かと不安になった。
東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9.0という、大きな地震でした。
ここ、目黒区でも、震度5強を観測し、わたしたちはちょうど、下校しようかという時間でした。
時間が経つとともに、被害のあまりにも大きい様子が分かり、ただただ、心が痛くなりました。
被災されている方々の状況が、少しでもはやく、よくなっていくことを願います。
私たちは、話し合いの時間をもちました。
この、悲惨な地震から、学ばなければならないことは、何だろうかと。
「命の尊さ」「自然への畏敬の念」「家族のぬくもり」「世界の国々との友情」「当たり前の毎日のありがたさ」
これまでの生活では、現実味のもてなかった言葉が、仲間の口から次々と出てきました。
話し合いを終えても、私たちの心は晴れませんでした。
田植えを教えてくださった角田市の皆様や、さんまをくださった気仙沼市の皆様を始め、被災された方々のために、何もできないもどかしさが残りました。
「強くありたい」「かしこくなりたい」そう思いました。
勉強して、勉強し抜いて、1つの分野で専門家になり、みんなを助けたいと思いました。
しかし、ほかの分野では、自分が助けてもらうことになります。だから、補い合うことで、みんなが幸せになれる世の中は、つくっていけると考えました。
「勉強するのは何のため?」地震に教えてもらいました。
今の思いを、忘れないで努力していくことを誓います。
平成23年3月24日
不動小学校 卒業生一同