いぶりがっこの話
- 公開日
- 2020/02/18
- 更新日
- 2020/02/18
給食
いぶり(いぶした)+がっこ(漬物)
雪が多い秋田県では、外に干すと凍ってしまったり、雪に濡れたりしてしまうことから、小屋の中で薪を燃やして大根干しの作業をします。温度上昇と湿度の低下だけでなく煙の効果もあって、傷まずにたくあん漬けに適した水分量になるのです。
写真は、一昨年の冬に今日の給食のいぶりがっこ生産者さんのところへ見学に行って撮ったものです。圧巻の風景は今でも目に焼き付いています。
大根も自家製で、小屋には7〜10本の吊るしを一回に3000本分かけて、それを12〜13回も干すそうです。すごい!
今日のいぶりがっこは、秋田県横手市の高橋さんという農家さんが漬けているもので、いぶりがっこの品評会「いぶりんぴっく」の初代チャンピオンに輝いたものでもあります。その製法や味は、糠漬けではなく麹漬けで、化学調味料、合成着色料を使用しない無添加仕込みです。甘さは控えめで、ほどよい燻し加減で、噛めば噛むほどじんわり広がるん自然な味でした。生産者の高橋さんは、秋田県のJAの方にいぶりがっこの生産者さんを紹介していただいたときに、唯一無添加で秋田県の学校給食に提供されていた方でもありました。
今年は目黒区にもお見えになり、その製造方法や作り手の思いを語っていただきました。
メッセージをうかがうと、「んだなぁ〜、食べながら、作っている人の思いも噛みしめながら食べてください。きっと好きになるよ。」と伝えたいとおっしゃっていました。
みんなはどんな風に食べたのでしょうか☆