学校日記

12月12日(水)の給食

公開日
2018/12/13
更新日
2018/12/13

給食

↑ミートボールの数でケンカになってしまわないように、小さめに作りました。
↑酸味を煮詰めて旨味を出して。きっと喜んでくれるでしょう。

・スパゲティミートボールソース
・コーンサラダ
・シナノゴールド
・牛乳

 今日の給食のスパゲティは、アメリカ出身の保護者の方のお子さんが教えてくれた料理です。同じ環境の何人かに聞いてみると、「アメリカではよく食べるよ!嬉しいなぁ〜!」とのことでした。そうか、これはきちんとアメリカの料理として伝えよう。そう思いました。
 五本木小はユネスコスクールとして、ESD(持続可能な開発のための教育)を進めています。中でも給食に関わることとして、総合的な学習において5年生は、「食と命のバトンをつなぐ」というテーマで学習します。脈々と続いてきた食文化は、どんな国でもあるものですが、日本においてそれは「和食」です。しかし、高度経済成長とともに、日本は独自の食文化や家庭で継承されていた食文化を急激に失ってきました。今、その時代に少年・青年だった世代が、今の保護者や働き盛りの世代にあたります。
 さて、みなさんの小学生の頃の給食は、どのような献立でしたか?「『パンとおでん』とかいう献立だったな」という話題が職員室で上がりました。今日の給食を食べて、「これぞTHE給食だね」という先生もいました。ちなみに私の小さい頃の給食は、混ぜご飯が多く、揚げパンなどの菓子パンも、まだまだ給食に出ていて、それが普通でした。
 では、「普通の給食」って何でしょう?実はそんなものは無いのではないかと思うようになりました。先生だけでも人によって全く違う給食を食べてきているからです。そして、今の五本木小学校の子どもたちにとっての「普通」は、今の給食だからです。私も、あの先生も、そこのあなたも、食べてきた給食は違うのです。時代によって変わり、教育として「今教えるべきこと」で変わっているものなのです。
 五本木小学校においては9年間、和食の推進がされてきました。この3年間はさらに具体的にすすめて参りました。そしてここにきて、「和食以外の給食は何なのか」という疑問にたどり着きました。今日のアメリカの料理のように、少しでも分かりやすく食べているものを知る方法を意識していこうと思います。「今日のカレーは、インドから伝わってきて日本で発展した料理です。」ということもあるでしょう。他国を知ることは同時に、自国を知るきっかけにもなるのだと、今日子どもたちに教わりました。

おまけ:一食に多国籍の料理が登場する献立が乱立する給食がよくありますが、上記のことをふまえると、必然的に減るような気がします。
長文、失礼いたしました。

主な食材の産地
にんにく(青森)
しょうが(熊本)
たまねぎ(北海道)
セロリ(静岡)
キャベツ(愛知)
きゅうり(宮崎)
にんじん(千葉)
豚肉(宮崎)
ベーコン(デンマーク)
トマトホール缶(イタリア)
鶏卵(秋田)