学校日記

はんこ名人 松栄昭臣先生をお招きして

公開日
2009/11/25
更新日
2009/11/21

今日のできごと

 都立大学駅前の「宝美印章」というお店から、はんこ名人の松栄先生が来てくださいました。お仲間を三人も連れてきてくださり、名人四人という豪華な授業でした。
 まずは、はんこや文字についてのお話を伺いました。はんこを押すことには証明の意味があること、はんこの歴史、文字の歴史、印鑑と印章の違いなどについてお話ししてくださいました。漢字の歴史が二千年なのに対して、はんこの歴史は七千年!遥か昔は、魔よけや呪いにも使われていたそうです。
 次に、名人の技を見せていただきました。石のはんこの上に、篆書の文字と鏡になる形をすらすらっと筆で書き入れていきます。名人が鉄筆を使って、石をぐっぐっと削ると、カリッカリッとよい音が教室に響き、文字が白く浮き出てきました。プロジェクターで映し出された、名人の手先の様子を見ていた子どもたちからは「おおぉ!」と歓声があがりました。その他にも、細かい細工を施したはんこや、職人の使う様々な彫刻刀、サイズの大きなはんこ、篆書の字典などを見せていただきました。
 さあ、子どもたちもはんこ作りに挑戦です。名人たちは、子どもたちの名の頭文字をはんこに書いてきてくださいました。その文字に沿って、彫刻刀のような形をした鉄の棒、鉄筆を、石に押し付けていきます。みんな鉄筆をにぎりしめ、真剣そのもの。はじめは恐る恐るでしたが、次第にカリッカリッという音が聞こえ始めました。子どもたちは、「意外にうまくできた!」「ちょっとはみ出しちゃったけど、それは自分の味!!」と話していましたよ。できあがった世界で一つだけのはんこを手に、みんなとても嬉しそうでした。教科書や自由帳、中には自分の手に押印する子もいました!これからは、書写の作品にも押そうと話しています。