学校日記

鰯の話

公開日
2017/10/19
更新日
2017/10/19

給食

↑パン粉を乗せる前の鰯。臭みがなく、とても美味しい鰯でした。
↑ハーブとパン粉を乗せて焼いた様子。

 今日は、魚屋さんの協力により「ワンフローズンの鰯」が給食室に納品されました。これは、学校給食ではなかなかできないことです。というのも、一般的に「大量に、一定の分量で、確実に」届けていただかなくてはならない給食においては、そのリスクを回避するために、魚屋さんは内臓や中骨を取り除かれて冷凍された魚を仕入れ、それをお店で半解凍して切り身にしたものを使わざるを得ないのです。
この、冷凍した魚というのがすでに冷凍と解凍を1回か2回されているので、どうしても学校に届くときには脂が酸化して香りが悪くなったり、水分が抜けてぱさぱさになったりという現象が起きます。これが今までの五本木小の給食では“当たり前”なのです。
 そこでこの夏から、魚屋さんと新たな挑戦を始めました。
市場で安いタイミングで仕入れた生の魚を、学校のお願いしている大きさにさばいてから真空して冷凍、納品していただくということです。今回の鰯を例にとると、さばいてから1週間以内だそうです。これは、魚屋さんにとって本当に大変なことなので、いつもできることではありません。でも、「子どもたちに美味しい魚を食べさせてあげたい!」という一つの思いで一致し、築地市場の方、魚屋さんと一緒に、給食で美味しい魚を提供する試みを続けています。

 魚離れがすすんでいると言われている近年、子どもたちが「魚を食べたい」と自然に思えるようになることは、生涯に渡って健康でいられることの基盤になると思います。学校給食がその一翼を担えれば、何より嬉しい事です。ぜひ、ご家庭でも魚の話をしてみてください。