阪神大震災から22年
- 公開日
- 2017/01/18
- 更新日
- 2017/01/18
校長室より
1月17日は忘れてはならない日です。
私にも忘れられない記憶があります。震災から数日後に神戸から転校してきた被災生徒の担任となったのです。クラス全体で、そのS君の辛い気持ちに寄り添った経験があります。しかし、半年位は発話もなく、表情もなく、どう接したらいいのか分からず、ずいぶん悩みました。そして、半年位たったある日、何かの拍子にニコッと子どもらしく笑った時、みんなでホッとしたことを今でも思い出します。
口がきけなくなる位のショックを受けた大震災、経験しなければ分からないショックでしょう。暫くたってから、ガラスの破片が凄かったこと、暗い中での避難が大変だったこと、寒かったことなど聞きました。教訓を受け、クラス全体で、学校全体で、「灯り、防寒、枕元に靴」を意識するようにしました。
あれから22年、その後に3・11、そして4・14。地震大国日本だから仕方のないことかもしれませんが、災害は忘れた頃に着実にやってきています。3つの大地震の教訓を学んだ者として、語り伝えていかなければならないと痛感しています。
今年は、学校でもヘルメットを整備していただき、毎月の避難訓練はヘルメット着用しています。登校時・下校時、ご家庭での防災に関しても生徒達の意識を高めているところです。来年度は、地域の総合防災訓練を実施します。災害はなくすことはできないけれど、被害を減らすことはできる。みんなで意識しましょう。宜しくお願いいたします。