東根小の環境教育 〜生き物・自然・地球を大切にする心を育てる〜
- 公開日
- 2009/11/10
- 更新日
- 2009/11/10
学校・児童の様子
東根小の環境教育 〜生き物・自然・地球を大切にする心を育てる〜
副校長 林 信広
先日、東京都教育委員会からCO2削減(6月の1ヶ月間でCO2を312.Kg削減)に協力したことで、「協力賞」を得ることができました。日頃からのゴミの分別・減量や節電・節水が成果につながり、嬉しく思います。また、1年前から始まった、「エコキャップ運動」も継続的に取り組んでいる子がいるなど、少しずつ環境問題への意識が高まってきています。しかし、校庭や廊下にゴミが落ちていても素通りしたり、みんなの物を大切に使えなかったり等、改善すべき課題もあります。
今、PTAの学年部の方々を中心に、リユース(再利用)活動が進められています。使わなくなった鍵盤ハーモニカや体育着などを学校に提供していただき、必要な方に差し上げています。大量生産、使い捨ての時代です。「物を大切に使う心」を子どもたちに育てる上で、とてもありがたい活動です。まず、大人が手本を示すことで子どもは変わります。地球の資源は限られています。今後も学校と保護者・地域が協力し、リユース活動を行う中で、子どもたちに「もったいない」の精神を育んでいきたいと思います。
さて、東根小では、主に以下のような環境教育に取り組んでいます。
1年…『生き物となかよし』(生活科)アサガオを大切に育てます。1粒の種から芽が出て、つるを伸ばし、花を咲かせ、また種ができます。生き物への愛情や命のつながりを学びます。
2年…『自然のふしぎをさがそう』(生活科)アリやダンゴムシ、バッタやカタツムリの家を工夫して造ったり、一緒に遊んだりすることで生き物を大切にする心を育てます。
3年…『昔の人の知恵に学ぼう』(総合)江戸時代のリサイクルについて調べ、自分たちの生活を見直します。また、町探検では、駒沢公園の四季折々の自然の美しさや変化を調べます。
4年…『住みよいくらし』(社会)ゴミや水の環境について学びます。ゴミの学習では、リデユース(ゴミの減量)、リユース(再利用)、リサイクル(再資源)という循環型活動の必要性を学びます。
5年…『住みよい地域をめざして』(総合)地域の環境と地球の環境問題を調べます。また、宿泊体験学習として八ヶ岳の自然にふれ、都会の環境と比較しながら環境について考えます。
6年…『人々のくらしと自然環境』(理科)自然が自分たちの暮らしとどう関わっているかを考えます。また、家庭科では、地球環境とゴミ問題について考えます。
11月は学年ごとに『地域清掃』を行います。昨年子どもたちが拾った落ち葉が、集積所で見事な堆肥となりました。先日、その土を使用して1年生がサクラ草の苗を植えました。
人の心と環境は互いに影響しあっています。美しい草木と清らかな水に囲まれた自然の中では、人の心まで生き生きとしてきます。また、心の清らかな人は、生き物や自然・地球を愛し大切にします。
ゴミをポイ捨てする自分さえよければよいというエゴの心に負けず、「自分から環境をよくしていこう」と進んでゴミを拾う子を育てていきたいと思います。