日記

展覧会を終えて

公開日
2009/12/03
更新日
2009/12/03

学校・児童の様子

11月20、21、22日に本校の60周年記念展覧会がありました。たくさんの方にご来場いただき、また感想もたくさんいただきました。作品を通して、子どもたちの日々の学びを感じとっていただくことができたことを嬉しく思っております。

会場いっぱいに広がる作品の数々。いつもと違う空間になった体育館を見て、子どもたちは興奮気味でした。全体を見て回った後、どの子もまずは自分の作品を見に行き、友達や先生に自分の作品について教えてくれる子もいました。その後は友達の作品を興味深く見て、友達の好きなものや個性を改めて発見することができました。自分では思いつかなかったアイディアや表現に気づき、良いところを認め、尊重する姿がどの学年にも見られ、子どもたちの成長を頼もしく感じました。

図工の時間、たくさんの絵の具の中から一色を選び、画面に色を置く。その一つの行為の中でも、子どもは様々なことを考え、感性をはたらかせています。「こうしたい」と意識的に考えている子もいれば、全体のバランスを見て「なんとなく」と感覚的に考える子もいます。どちらも大切な図工の学びです。子どもたちが、何もないところからつくりだした絵や工作の作品には、どこかにその子らしさが表れています。上手・下手ではなく、子どもが作品をどのような思いでつくったのか、どこが気に入っているのか、などを見て、認めていただけたら、と思います。
自分の作品を「いいね」と褒めてもらったり、質問をしてもらったりするなど、人から認めてもらう経験を重ねることは、その子の自信につながり、自己表現しようとする心を育てます。これからもその積み重ねを大切にしながら、子どもの感性を伸ばしていきたいと思います。

展覧会委員長 佐々木 久見子