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学校日記

1月25日 イカ墨パエリア、ソパ・デ・アホ、パナイェッツ

公開日
2012/01/25
更新日
2012/01/25

今日の給食

今日はスペイン料理特集でした。
イカ墨とは、イカが水中で敵から身を守るために出す粘性の黒褐色の液体です。イカは墨を出して、自分と同じような形を作り、敵が口を明けて墨を食べた時に自分を食べたと思わせるように、美味しさを含んだ墨を出します。同じ軟体動物のタコも墨を出しますが、タコは相手の視界を遮るために墨を出すので、美味しさはありません。イカ墨は主に地中海付近でスパゲティーやパエリアに使われます。色は真っ黒なのですが、今日はお米20kgに対して320gのイカ墨しか入っていません。トマトとたまねぎをよく煮たスープに入れて、水分が飛ぶまで煮詰めます。前回このパエリアを作った時には、鉄釜でご飯を炊いたらしいのですが、釜で炊くのは芯米になる可能性が高く、また釜に米がたくさん焦げ付いてしまうため、今回はチーフの提案で炊飯器で炊いたご飯にイカ墨ソースを後から混ぜることにしました。お米を硬めに炊いたので、混ぜご飯でもパラパラとして本物に近い食感になりました。ご飯を炊く時にイカも一緒に炊いたので、イカの風味がご飯にしみ込み大変美味しくなりました。
教室に回ると子供たちは、イカ墨の色にまずびっくりしているようでした。そして、黒いという理由でおかわりをしようとしない子がほとんどでしたが、食べ始めると「美味しい!」と言って積極的におかわりしていました。見た目は確かに真っ黒なので、食べるのに躊躇するかもしれませんが、イカ墨独特の香りも弱いので、子供たちには食べやすい味だったと思います。家でもなかなか食べる機会はないと思うので、「イカ墨初めて食べた!!」という子供がいると、体験させてあげられてよかったなと思いました。
ソパデアホのソパはスープ、アホはにんにくという意味です。にんにくをよく煮込んだスープにたっぷりのとき卵とパン粉が入っているので、どろっとしています。子供たちには好きな味だったようで最初の方に全部食べてしまう子が多かったです。
デザートのパナイェッツとは、スペインの伝統的なお菓子です。蒸して潰したじゃがいも・たまご・たっぷりのアーモンドパウダーなどが入ったしっとりしたクッキーです。今日は受験や風邪などで欠席者が多かったので、休みの人の分を余らせないように、数は少なめに作りました。なので、いつもおかわりを期待しているクラスも余りがなく、「クッキーおかわりしたかった!」と嘆いている子もいました。
こんなメニューが給食で出せるのって本当にすごいなと栄養士も改めて感激しました。

★今日の食材の産地★
にんにく・・・青森
玉葱・・・北海道
赤ピーマン・・・愛知
黄ピーマン・・・愛知
人参・・・千葉
パセリ・・・香川
じゃがいも・・・長崎
ヤリイカリング・・・インド
鶏ガラ・・・青森