11月19日(金)「多角的な力を育てる」

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 「協力するための協調性。工夫するための力。課題を実行するための力など色々な力が身に付いた。」
「昔の人物の心情と今の私たちの心情は似ていると思った。先生が教えてくださったように、未来地図になっていた。〇〇をすることで、扇の的に出てくる人物の心情・場面などがよく疑似体験できた。」

 劇作家木下順二さんが「夕鶴」で編み出した「群読」という手法をまねて、2年生では平家物語「扇の的」を題材に、班ごとで工夫を凝らしながら「群読発表会」を行いました。

 正直指導する側もエネルギーを使いましたが、行う生徒たちも台詞は「暗唱」という過酷な条件付き。まして、後期中間試験を挟んでの授業。お互い真剣勝負で臨みました。

 たくさんの振り返りの感想(ここではほんの一部しか紹介できませんでしたが)を一つ一つ読みました。過去の自分より現在の自分の方がちょっぴり「成長」できたことを実感している内容が多かったです。

 この授業を行う際に、「群読を行う意義は『協調性』をはじめ『人間性』を豊かにするために必要な力が育つ」と説明しました。

 初めは渋っていた生徒も正直いましたが、仲間に助けられ、本番が終わった後「悔しい!」とつぶやいた生徒もいたようです。それだけ、どんなことにも本気で取り組める2年生と一緒に授業を作り上げられたことに「幸せ」を感じています。

 どうも今の世の中、目先の利害関係だけを優先し、本当に大切なことを見失っているように思うのです。環境問題一つとってもそうではないでしょうか。

 「今が良ければそれでよい。」ではなく、時間はかかっても、目立たなくても「人として大切なこと=人間性」をもっと重要視できるような生徒たちに育ってほしいと切に願っています。

 いくら便利な世の中になっても最後は「心」が大切なのですから…。

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