七中日記

総合的な学習「講演会」

公開日
2010/01/15
更新日
2010/01/15

今日のできごと

 先日お知らせしたとおり、本日6時間目に総合的な学習の授業の一環として「講演会」を実施しました。講師は瀬戸謙介様。演題は「生き方を考える」。約45分の講演でしたが、時間を忘れさせる、素晴らしい講演で、生徒も集中して話を聴いていました。生徒が何を感じたか。今後の生き方の大きなヒントを得たことと思います。保護者の方にも参加していただき、ありがとうございました。以下、講演内容のまとめを掲載します。一読していただき、ご家庭でも、生き方について話をしていただけたらと思いますよろしくお願いいたします。

「生き方を考える」
   
 私が空手を始めた理由は、けんかが強くなりたかったからである。強くなければ、自分の意志は貫き通せないし、強くないと、自分に自信がもてず、気後れしてしまう。正しい考えをもっていても、それを出すだけのエネルギー(強さ、自信)がなければ伝えられない。
 「信念を通す」ことは、人間として正しいこと、正義を貫くことである。だから、信念を貫き通すことが大切である。そのためには、自己抑制が必要である(自己抑制ができないからキレる)。
 夢を持って努力し続けることが大切である。夢を持っていない人は、将来を粗末にしていることと同じである。真剣に将来について考えてみよう。
 では、どうしたら夢は実現できるのだろうか。それは努力以外にない。思っているだけでは夢想にすぎない。そして、夢を志に高めてほしい。夢は「私は〜になりたい」だが、志は「私は絶対に〜になる」。つまり、人間として立派になろうとする意志を指すのである。
 中学生の時に「なぜこの世に生まれたのだろう」と悩んで母親に質問したことがある。
「立派な人間になって、人のために尽くすため。それは役に立つという使命を神様が与えたから。」というのが母親の答えだった。そこで私は「武士道」を身に付ければ、立派な人間になれると思った。「武士道」とは、自分を律し、自分を厳しく鍛え、世のため、人のためになるように努力する精神である。身に付けるべく徳目は、勇気、誠実、礼儀'(無駄な争いをしないため、摩擦を起こさないため)、勤勉、慈愛、廉恥心、忍耐、気概(心意気)などである。これらを身に付ければ、立派な人間になり、立派な人生を送れる。勉強だけできればいいというものではない。徳を磨き、徳を身に付ける努力をしなければならない。
 先祖が2,000年以上かけて磨いた日本をより発展させ、残していくことが大切であり、それが祖先、社会への恩返しとなる。
 現在、中学生のみんなは社会の役に立っているとは言えない。しかし、みんなが将来、社会をしっかり背負っていくと信じているから、みんなに今投資しているのである。
 今、努力して身に付けたものは将来役に立つ。志を高くもって、人間はかくあるべしと言える人間になってほしい。志を高くもって、その実現に向けて努力することが大切である。立派な人間になって、社会の役に立ってほしい。