令和5年度校内研究

研究主題 「深い学び」を実現するための説明的な文章の指導の工夫 〜課題設定・発問・対話的な学び〜

今年度の研究について

3年間で実践させた指導案をもとに、今年度の児童の実態に合わせた手立てを工夫し、実践する。
次年度以降も活用できる学びの手引きを作成する

研究構想図

配布文書はありません。

講師

東京都小学校国語教育研究会顧問
元中央区明石小学校校長 岸本 修二先生

研究授業の様子

題名  2年生 どうぶつ園のじゅうい
 7月12日の5校時に2年4組で『どうぶつ園のじゅうい』を題材とした研究授業を行いました。
教科書で学んだことをもとに獣医さんの仕事を捉え、自分が興味をもった獣医さんの仕事に対するニュース原稿を書く活動をしました。
 原稿の書き方を確認した後、獣医さんの仕事ですごいと思ったことや大変だと思ったこと、かっこいいと思ったことを書きました。
また、なぜその内容を選んだのか理由も考えました。さらに、獣医さんの仕事内容と自分の経験を関連付け、今後どのように行動に移していきたいかまで詳しく書くことができました。
 難しい学習課題ではありましたが、原稿を書き終わった後、班のみんなの前で堂々と発表している2年生の姿が素晴らしかったです!
 教科書本文の叙述と自分の経験談にズレがないよう何度も確認すること、子どもたちが自分たちで学習課題を設定することの大切さを実感しました。

写真1
 

題名  5年生 固有種が教えてくれること
 9月13日の5校時に5年3組で『固有種が教えてくれること』を題材とした研究授業を行いました。
本時では、筆者の論の進め方の工夫について考えました。
資料を用いて文章を書いていること、主張が始めと終わりに書かれていること、事例を示して根拠を示していること、日本とイギリスを比較していること等論の進め方の工夫について文章全体を確認しました。
 その後事例をよく読み、事例1がない全文シート(教科書の全文をリライトしたもの)を読み、その事例1が必要かどうか考えました。
 個々で考えた意見をトリオで共有し、まとめていく中で、事例?があることで主張に説得力をもたせることができることを実感しました。
 高学年の内容は難しいですが、今回学習したことをもとにして、今後文章を書く際に事例を交えながらより説得力のある文章を書いてほしいと思います!

題名  4年生 世界にほこる和紙
 11月29日の5校時に4年1組で『世界にほこる和紙』を題材とした研究授業を行いました。
本時では、各段落の要点から筆者の主張を伝えるのに必要な部分を精選し、200字以内にまとめる活動をしました。
 各段落の要点について、要約に必要な部分と省略すべき部分を3人組で伝え合い、考えをロイロノートにまとめました。
3人でじっくり話し合い考えを形成したので、よりよい要約文を書くことができました。  要点・要約は中学年の学習内容ですが大人にとっても難しい内容です。あと三か月で高学年になる4年生!
今回学んだことを生かし、高学年の要旨を書く学習に生かしていってほしいと思います。

研究2