学校日記

弁論大会 10月30日

公開日
2013/10/30
更新日
2013/10/30

おしらせ

今年度の弁論は、広島派遣報告の2人、「人との関わり」についての弁論5人、合計7人の発表でした。分かりやすい発表、訴える力のある発表、内容の濃い発表のオンパレードで、きっと、生徒一人一人の胸にずっと残ることでしょう。聞く態度も随分立派になりました。互いに拍手で讃え合いました。
●素晴らしかったのは、内容の深さがあります。その背景には、
5月生徒総会、「学校の平等」についての学級討議、意見発表会に始まり、
6月全員が考えた「人権に関する誓いのことば」
7月全員が書いた「人権作文」、「人権標語」
それをまとめた、生徒会からの「人権感覚チェックシート」などの積み重ねがありました。もろもろの活動の蓄積が、きっと人権について考える力を伸ばし、今日の発表になったのでしょう。
●1年Oさん「イギリスで学んだ挨拶」は、旅行先で感じたあいさつ習慣から、人と関わる時に欠かせないあいさつとマナーの大切さについて
・2年Nくん「きっかけで変わった友人関係」は、転校を幾度か経験してみて気づいた、みんなと仲良くなるためのコツ
・2年Mくん「個人の尊重」は、自分の主観的なものの見方を少し変えて、人それぞれの違うところを尊重することの大切さ、他者を尊重することの大切さ
・3年Sさん「情報社会と心の過疎化」は、ネット社会での人とのつながり方、家族の団欒、ご近所との関わり、心と心のつながりが欠かせないこと
・3年Mさん「人との関わり方」は、思いやりの心をもって、目の前の人と向かい合い、耳を傾け、色々な出会いを大事にしよう、、、、という訴えでした。
●人権尊重とは、とても難しく感じがちですが、今日の発表を聞いて、四中での人権尊重の心構えが共有できたように感じます。生徒諸君が気づいたように、「だれもが、楽しく、幸せに、笑顔で、安心して、平和に、平等に、過ごしていけるよう、考える気持ち、行いが、じょうずな関わり方に繋がる」ということでしょう。今日の弁論の内容や、ヒントを実際の生活でいかしていけたらいいですね。
●この後、1年生 人権講演会「命の学習」(お肉の情報館)
2年生 福祉体験(目黒社会福祉協議会)
2年生 いじめ問題を考える「めぐろ子ども会議」
と続きます。四中生の温かい思いやりの気持ちや行いが広がっていくといいですね。
●(保護者の皆様へ)東京都人権尊重教育推進校として、このように色々な活動を続け、人権を尊重し、思いやりの心をもって、豊かな人間関係を築いていける生徒を育てていこうと取り組んできたところです。もちろん、心の教育は効果が出てくるのに時間がかかり、学習したからすぐに行動が変わるといった類のものではありません。だからこそ、何回も何回も、繰り返し、繰り返し、話題にし、気づかせ、考えさせ、心の内面に蓄積することが鍵となります。即効性を求めるのではなく、漢方薬のようにじわじわとじっくり効いてくる効果にも期待したいものです。学校、家庭、地域、そして社会全体で、何気ないちょっとした場面で、大人がよいお手本となり、よりよい教育環境を整えていきましょう。
●ご来賓からは、「日頃のご指導が、しっかりと教育効果にあらわれていますね、自分たちの頃より、ずっと良くなっています」と評価していただきました。何よりのお褒めです。