今日は青森の郷土料理特集でした。
青森県は、地域の立地条件により、気象や土地の広がり方などが大きく異なることから、各地域の食文化にも違いがあります。米作地帯の津軽地方は米を主食とした料理、畑作地帯の南部は雑穀、下北地方は芋、沿岸地帯は海産物を主に、地域の特色を生かした食文化を形成しています。
青森県は北海道に次ぐホタテの産地として知られています。ホタテご飯は干した貝柱と生のホタテを使って具を炒めて、炊いたご飯と混ぜました。ホタテからよく出汁が出て、香りの強いご飯になりました。子供たちもめったにホタテは食べないようで「こんな贅沢なのなかなか食べられないから、おかわりしとこう！」と言いながら、おかわりしている子供もいました。
せんべい汁は、青森県南部にある八戸地域で作られた南部せんべいが入っています。薄力粉と塩と水でできたおせんべいです。細く折ってから食缶に入れて汁を注いでふやかしてから出しました。昔の青森の兵士が非常食用に焼いたのが始まりと言われています。
デザートはりんごとさつまいものきんときです。りんごは水と砂糖でよく煮詰めてからレモン汁を入れました。さつまいもは蒸して濾してからよく混ぜて、砂糖・マーガリンを入れます。二つを合せて煮ることで、よく粘りが出てなめらかな食感になります。栗きんとんのりんごバージョンです。新メニューとして出しました。
「この味美味しい！」という子もいれば「これ甘すぎる！」という感想も聞かれました。本当はラム酒が入るレシピなのですが、子供たちは好きじゃないかと思い入れませんでした。いつも思うのですが、子供たち1人ひとりがみんな美味しいと思える給食の提供は本当に難しいなと思います。

★今日の食材の産地★
牛蒡・・・青森
人参・・・千葉
大根・・・徳島
レモン・・・熊本
長ねぎ・・・千葉
さつまいも・・・千葉
ホタテ・・・北海道
鶏肉・・・鹿児島