今日は旬の食材である渡り蟹をたっぷり使ったスパゲティーを作りました。渡り蟹は、北海道から台湾に分布しており、波が穏やかな内湾の水深３０メートルほどの砂底に生息しています。今日は中国産の渡り蟹を使用しました。渡り蟹の身自体の量は少ないのですが、炒めて煮込むことで蟹の身や殻から濃厚な出汁が出てきます。本当は中の身も食べさせてあげたかったのですが、殻が硬く足もとれやすかったので、それが口の中に入ると怖いと思い出汁をとってから濾して蟹自体は配りませんでした。その代わりに各クラスに２匹づつ蟹を見本として配りました。特に低学年の子供たちは渡り蟹を見たことがないようで、「これすごい！」「なんこの蟹をスパゲティーに入れてくれないの？」と大興奮のようでした。見た目もさることながら、今日のスープには蟹の出汁がよく出ていて、イタリアンレストランに出てくるような本当に美味しいスパゲティーになりました。大量調理は難しいので、同じ材料を使ってもなかなかこんなに濃厚に美味しいソースにはなりません。美味しく作ってくれたチーフには感謝したいです。チーフは天才料理人だなと思います。
　給食便りで今日は「二十日大根と水菜のサラダ」を出す予定とお伝えしましたが、市場で二十日大根（ラディッシュ）が手に入らなかったので、青首大根を使用しました。連絡が遅くなり申し訳ありませんでした。
　デザートにはアングレーズソースを作りました。アングレーズソースとは、カスタードの材料に牛乳を多めに入れて作った、デザートプレートなどを作る時に使うソースです。りんごと黄桃の缶詰をダイスカットしたものにアングレーズソースをかけていただきます。“アングレーズ”とは“イギリス風”という意味です。味がカスタードに似ているのでそうつけられたそうです。
子供たちからも大好評で、残菜はほとんどありませんでした。

★今日の食材の産地★
にんにく・・・青森
たまねぎ・・・北海道
人参・・・千葉
パセリ・・・香川
大根・・・神奈川
水菜・・・茨城
長ねぎ・・・栃木
生姜・・・熊本
鶏ガラ・・・青森
渡り蟹・・・中国