都立校合格発表(3月2日)
学校日記を書くのに一番神経を使う日です。明暗が分かれ、悲喜こもごもの日だからです。今年もこの日がやって参りました。そして、予想どおり今年も都立校は厳しかったです。
全体では35名の合格でした。都立推薦合格18名と合わせると、53名ということになります。今日の合格は、日比谷2名、西1名、国際1名、小山台3名、三田1名、、、という具合に頑張っています。しかし、都立が第一志望の生徒が多くいましたので、悔し涙を流した一日でもありました。 そんな訳でして、老婆心ながら、悔しい思いをした人にアドバイスをします。悔し涙はめちゃくちゃ流すべきだと思います。2〜3日は落ち込んでもいいでしょう。ですが、その後は、じょうずに切り替えをして、悔しさをバネに、人生の糧にしてほしいということを願います。アドバイスになるかどうかは分かりませんが、少し私の場合をご紹介します。 ●62年生きてきて思うのですが、誰にでも、何回も、悔しい時、悲しい時、イライラむしゃくしゃする時がやってきます。その度に、誰もが、何回も何かの方法でその悔しさを乗り越えなければなりません。悪い状態を引きずったままにするのは、決して良いことではないからです。ですので、こんな時こそ、自分でじょうずに切り替えることや、友達のサポート、家族のサポートが大事になってきます。悪い連鎖を断ち切るためです。 私は、甘い物を食べる、買い物をする、映画をみる、大声で歌う、歩き回る、空を見る、しゃべる、等で解決します。難しい料理を作ることもあります。また、名言などをブツブツと、となえることも効果的です。 失敗は成功のもと。Failure teaches success. 失敗は成功の母。Failure is the mother of success. I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.(エジソン) - 私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。 七転び八起き、艱難汝を玉とする、人生に無駄なことはない、、、、、等。 ●ちなみに、私の母は切り替えの達人です。私達兄弟が入試に失敗する度に、「受かる人もいれば、落ちる人もいる、それが入試タイ。バッテン、その関係はずっと続くわけではない。きっと逆転があるはず。失敗を未来の糧にしなさい。冬来たりなば、春遠からじタイ、、、」と応援してくれていました。 母は戦争経験者、満州からの引き上げ者です。多少のことではビクともしませんでした。いくつも天災にみまわれ、不幸の連続だったようですが、肝がすわったのか、昨年4月の熊本地震でもビクともしませんでした。立ち直る力、レジリエンスの達人です。決して追いつけませんが、私達も、悔しさをはき出すだけ、はき出したら、その後はじょうずに立ち直りましょう。 人生至る所に青山あり、ですから。決まった学校がきっと一番の学校になりますよ。 教育会(3月1日)「空を見よう」というテーマで日常生活の中でふと見失いがちな点に気づかされる講演会でした。中でも、仕事を楽しもう、という姿勢には共感しました。大鳥中の考えと同じです。「楽しい楽校」。学校では特に、先生が楽しんでなければ、生徒は楽しくなれません。大人が意識して、教えることを楽しまなければ、生徒とのふれあいを楽しまなければ、生徒の成長を楽しまなければ、と思って、大鳥中は楽しい学校を目指しています。 期末考査2日目新聞編集委員会発行の学校新聞2月号「飛翔」には、各学級が今年の漢字を選んでいました。この意気込みで頑張っているようです。 わかたけのMさんは、今年の漢字をお習字で書いてくれました。 ●さて、また私ごとで恐縮ですが、2月期末考査の時期になると思い出すできごと、苦いできごとがあります。 10年程前のことですが、3年生保護者の方から期末考査の日程が良くないというクレームが東京都教育委員会まで上がったのです。なぜ、都立高校の入試日のすぐ後にあるのか。子どもはどちらを大事にしたらいいか分からず、入試に全力で臨めないという苦情でした。 都教委から区教委に問い合わせが降り、区教委から学校へ問い合わせがありました。入試も期末も、別の勉強をするわけではないので、入試を頑張れば、期末でも力は発揮できますよ。東京中どこの学校も大体この日程ですよ。と答えました。ひとまずは、収まりましたが、事前のていねいな説明不足が原因と厳しく指導されました。 私達は、そんなことに苦心している生徒がいたとは驚きでしたので、そんなに悩まずに、友達や担任に相談してくれたら良かったのに、とこちらも心を痛めた次第です。また、親御さんのクレームには驚きましたが、直接学校に言ってくれたらおおごとにならなかったのに、と残念でなりませんでした。 ●その後もずっと、この日程で、どの学校も期末考査を実施しています。が、何のクレームもありません。目黒区の中学校のHPを見てもどこも同じ日程です。やれやれ。学校とご家庭との信頼関係がいかに大切かを実感し、反省したエピソードでした。 学校評議員会評議員の皆様からは、大鳥の特色に対して支持をいただきました。今後も継続して、 ・英語教育推進 ・人権教育推進 ・職業的自立推進 この3本柱を基本に、一人ひとりに丁寧に対応し、楽しい学校づくりに邁進してほしいという力強い応援をいただきました。 学校評価や統合評価については、数字が良すぎる位に素晴らしいと認めていただきました。皆様には開校前から関わっていただいておりましたので、まるで我が子の成長を喜んでいただいているようでした。ご期待にお応えできて、良かったです。ホッと安堵いたしております。 学校保健委員会第2部は、歯科医の加藤先生から歯の矯正についてご講演をいただきました。大学歯学部の講義を受けているような専門的な勉強をすることができました。 歯並びを良くすることで、美しい笑顔になり、前向きな人生につながるというあたり、大鳥中の「笑顔の学校」と通じるところを感じました。 「幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔があるから幸せになる」という不動住区米本会長さんの新年のご挨拶も浮かびました。生徒たちの笑顔を楽しみに、先生方の笑顔を楽しみに、大鳥中は進みます。ひょっこりひょうたん島の精神です。 ♪苦しいこともあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、だけど僕らはくじけない、泣くのは嫌、笑っちゃお、進め〜♪ 五組作品こころ温まる応援●そんな中、今日はちょっと驚きました。大鳥中学校だより2月号を取り上げていただいてました。読んでいただいているだけでも嬉しいのに、あえて記事にしていただき、感無量です。大人も褒められると嬉しいのは、2月号の内容であります PBS そのものでしょうか。 記事にも書きましたが、私は「今の学校は楽しいな、ずっとこうでなくっちゃ!」とつくづく実感しています。ですから、昭和60年代の荒れた学校を二度と繰り返してはいけないと強く思ってます。自分の役割として、今の若い先生方が想像もつかないような当時の悲惨な状態を、生徒と先生とのこころが通い合わずむなしかったことを、悲しい日々を経験した私のような年寄りが、その時うまくいかなかった事例も含めて、教訓として伝えていかなければならない、と強く思っていたのです。ですから、良さを認める指導 PBSの考えが大事だと言うことを伝えなければと思って、あえて取り上げた次第です。賛同していただき有難うございます。 ●返礼で言うのではありませんが、私自身も各学校さんの学校だよりには多くのことを教えられています。教育哲学の宝庫であると感じている位です。 ●九中さんの2月号、「愛と青春の、、、」も先日読ませていただき、1980年代の映画を懐かしく思い出しながら、青年将校の成長を九中の教育目標と結びつけるあたり、技ありだなあ、すごい、生徒にもインパクトありだな! と脱帽していたところです。田原校長先生にこそ、たくさんの賞賛のお声があちこちから届いているはずですよ。 大鳥中も触発され、またもうひと頑張りいたします。 こころの教育●先日の新入生準備説明会での学校紹介では、こころの教育については、校長から統合が成功したのは「豊かなこころ」があったからです。という程度のさらりとしたご紹介でしたが、もっと前面に出せばよかったかな、さらにアピール度が高くなったのかなと、思ったところです。そこで、今日はHPで取り上げます。 道徳については、道徳教育スペシャリストとしても、「いつわりのバイオリン」の作者としても、今全国で評判の高い鴨井先生を中心に全校で大切に取り組んでいます。道徳大好きな生徒が大勢います。 もちろん、道徳の時間だけでなく各教科でも頑張っています。今日は2年生の国語の掲示作品から、人生について考えているようすをご紹介します。このように日常的に全教育活動において道徳教育をだいじにしています。 大鳥中PR特集5さて、この間の統合のようすが評判になったようで、一流教育紙、日本教育新聞に8回にわたり校長講話として連載していただきました。大鳥中が2年間でヒヨコから小鳥に、小鳥から中鳥になるようすが、伝わっていれば幸いです。 8回の中で評判が良かったのは、鳥シリーズ、鳥にちなんで話をした「そったく同時」でした。 大鳥中PR特集4素晴らしいロールモデルに囲まれ、後を続いていく生徒が育っています。 大鳥中PR特集3高校入試の朗報も続々届いています。都立高校推薦入試18名に大いに湧いた職員室でしたが、現在国立大学付属の合格、私立難関校の合格に湧いています。今年の3年生も優秀です。豊かなこころは、運動にも、芸術にも、お勉強にも大いに影響しています。 大鳥中PR特集2その「豊かなこころ」を育てたのが、教育目標であります。「自主・協働・創造」、何と言ってもこの目標の下、統合新校が動き出したことで、生徒達のこころが高い目標に向かって育っています。素晴らしい目標です。検討委員会の皆様、有難うございました。 大鳥中PR特集1私自身は、謙虚さが美徳と育てられた生い立ちもあり、PRは苦手な部分ではありますが、世はまさにPRの時代です。大鳥中のため、大鳥中の未来のため、そして大鳥中開校に携わって下さり応援して下さっている方々に感謝の意も込めて、大いにPRをさせて下さい。 1,まずは、統合は大成功でした。4冠達成です。 開校1年半の夏の第三者評価でかなり高い評価をいただきました。こんなに統合がうまくいった学校は例がないということです。学校評価四者からの評価も上々です。そして冬の学校監査では、推奨事項と特記してまで褒めていただきました。4つめの学校統合推進課による「統合に関するアンケート」においては、1125人の回答があり、大鳥中の開校は良かったの肯定的評価が8割にのぼりました。 教育相談部会(2月16日)生活指導部会も、毎週木曜日定例で行っています。 ●教育相談部会には、7中の巡回訪問の先生、伊藤先生にも参加していただいています。伊藤先生は、本校の特別支援教室「つばめ教室」の巡回訪問の先生です。これまでは7中に通級で通っていたやり方でしたが、今年から各学校に先生の方が巡回して下さり、生徒の個別のニーズに応じた指導・支援をしていただくようになりました。伊藤先生と阿部先生の2人体制です。 2月避難訓練(2月14日)今回は、校舎の外に出た際に小走りを徹底することができました。前回の講評で、「もう一歩」と言ったところを、今回はしっかり改善している生徒達。3年生を筆頭に、必死に走っている姿に、素晴らしいと感動しました。避難訓練で感動するのも、ちょっと単純すぎるかもしれませんが、理屈ぬきで感動しました。 「命の学習、みんなで絶対生きのびるよ、自助、共助、余力があったら友達も助けるよ、わかたけの車いす運ぶよ、、、」そんな訴えに、うねずいて聞いてくれていたように感じます。 避難訓練の迅速な動き、素早い点呼、真剣な取り組み、すべてが非常に大事な目標です。 避難訓練で学校のレベルが分かるとまで、私は考えてきました。ですので、今日も大満足です。大鳥中、いいです。 ●1年生の標語、「避難訓練 取り組む意識で 変わる未来」このことばは全員に染みついているように感じました。 中学校は厳しい?ちょうどいい?
2月14日はバレンタインデーでした。どこの学校でも色々な指導があったようです。特に、中1の生徒は小学校との指導の違いに戸惑う場合も多いようです。昨年も話題になりましたので、ここで少しご説明します。
中学校では、校内でのチョコ受け渡しは禁止にしています。不要物の持ち込み禁止という基本ルールがおおもとにあります。それに加えて、もらえる子とそうでない子とに配慮している部分もあります。 そんな中、本校ではほほえましいケースがありました。ルールをしっかり守ろうとした結果でしょうか、下校後、一旦家に帰り、私服に着替えてから、校門のところで下校する生徒に渡したというケースです。何ともほほえましいエピソードです。何も目くじらを立てる必要はないというのがおおかたの意見でした。 しかし、そこは価値観の多様化する時代です。このケースをどう生活指導で扱うべきか意見がたくさんありました。厳重に注意すべきという意見、部活動も参加禁止にすべきという意見、もらった生徒も同様に厳しく指導すべきという意見も出てきたのです。 結果、生活指導部で合意形成しました。ルールを守ろうとした所は認めよう。特に、厳しい説諭はしない。さらには、部活動にまで波及するレベルのものではないので、部活動停止にはしない。ということでまとまりました。 青春の甘酸っぱいできごとでしょうし、目をつぶってあげたいという気持ちもあります。ただし、ルールはルール、きちんと指導したいという先生の考えもあります。ですので、しっかり議論し、納得のいくかたちで、ていねいに合意形成しました。 この程度で頭を悩ますなんて、他にいろいろとあるでしょうに、というご意見もありそうですが、学校ではかなり真剣な議論になりました。考えようによっては落ち着いている証拠かもしれませんね。 5組と1年共同学習5組にパスを回してあげたり、気をつかっている場面もありましたが、いつのまにか、5組○○くん、サッカーうまい、と驚く場面もでてきました。 ●さて、この企画は5組3年のU君の提案だということも分かりました。体育の先生が嬉しそうに報告してくれました。こうした共同授業の広がりで、互いの交流がいっそう増えていきそうです。 小雪降る2月10日●午後は不動小学校さんの道徳授業地区公開講座でした。その後が講演ということで「大鳥中の統合と豊かなこころ」と題して、豊かなこころがあったから統合がうまくいったという話をさせていただきました。皆様、大鳥の生徒達の健やかな育ちに満足していただいたように感じます。 ●学校では、小雪の中でも大喜びで部活動です。野球、サッカー、テニスが活気を帯びています。戌年が多いのかもしれません。 放課後のようす(2月9日)●教室では、3年生へ『激励メッセージ』を作っている2年女子がいました。手の込んだ作品に気持ちを込めています。 ●校長室前には、ルソーのことばを掲示しました。最近、なぜかこのことばが親御さんの啓発になると感じるケースにいくつも接しています。「子どもをダメにする確実な方法は、欲しがるものを与えること、甘やかすことである」。「そったく同時」とも共通しています。甘やかしは禁物ですよ。 ●「今日よりぞ幼心を打ち捨てて人と成りにし 道を踏めかし」 吉田松陰先生のことばです。洋の東西を問わず、立志の精神を伝えています。 ●中学生ですもの。子どもが自分から責任ある行動がとれるよう、前向きに努力していくよう、親御さんには甘やかさずじっと我慢を。早めに手伝わず、じっと我慢をの姿勢が大事です。大鳥中の「自主・協働・創造」の目標も同じです。自分づくりをしている生徒達です。自分の人生を創造的に生きるため、自分創造の力をつけている大事な時期です。過保護は禁物!甘やかしは禁物!そんなことをつい考えてしまいました。残念ですが。 ●しかし、がっかりしてばかりはいられません。私のモットー「悲観主義は気分によるもの。楽観主義は意志によるもの」、この気持ちも失わず、気持ちを高め、親御さんのお困りに寄り添って応援していきます。 わかたけ学級のようす |
|