12月19日 奈良茶飯、飛鳥汁、千草和え、牛乳奈良茶飯は、米に塩やしょうゆを入れて、濃いめに淹れた煎茶やほうじ茶で炊きこみ、野菜や大豆を入れたご飯です。今日は番茶と醤油を入れて炊き、黒大豆を混ぜました。元々は奈良の興福寺や東大寺のお坊さんが当時としては貴重なお茶を使って食べたのが始まりとされています。江戸時代の十返舎一九が書いた滑稽本である『東海道中膝栗毛』に茶飯が登場したことで有名になったようです。そこから全国各地に特徴のある茶飯や茶がゆが伝わりました。 子供たちに「これはお茶で炊いたんだよ」というと「えっーそうなの〜!」とものすごい驚いていました。お茶の香りはするかな?と聞くと、「するするっ!」という子と「全然しないよ〜」という子がいました。実際は、香ばしい番茶の香りが強かったのですが、普段飲んでいるお茶の香りとは違うので、そうは感じない子もいるようでした。お茶の味がして、少し子供たちには渋いかなと心配しましたが、よく食べてくれました。 飛鳥汁は、飛鳥時代に宮廷に献上されていた牛乳を入れた汁ですが、仏教伝来により牛乳を使うことがなくなり、廃れました。具だくさんの味噌汁に牛乳が入った汁です。仕上げにたっぷりの春菊が入ります。春菊は少し苦いため、苦手にしている児童が多く、残菜が出てしまい残念でした。大人にはあの匂いも美味しく感じるのですが、子供たちに食べてもらえるように、もう少し量を減らしてもよかったかなと思いました。 ★今日の食材の産地★ ごぼう・・・青森 人参・・・千葉 白菜・・・茨城 さつま芋・・・千葉 えのきだけ・・・長野 春菊・・・群馬 小松菜・・・埼玉 |
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