12月2日 雑穀ご飯、さばのぬかみそ炊き、チンゲンサイのじゃこ炒め、すまし汁、牛乳鯖のぬかみそ炊きは、ぬか漬けを作る時に使用するぬかを入れて煮ます。ぬかみそには乳酸菌、塩分、野菜のうまみがたっぷりと含まれており、食品の保存性を高めるため昔から料理に使われてきたそうです。また醤油・砂糖・みりんなどと併せて炊くことによって、ぬか本来の香りも気にならず、魚の臭みを消してくれます。今回は市販のぬか漬け用のぬかを使用したため、野菜のうまみなどはなかったのですが、ぬか床をお持ちの家庭があれば試していただきたいと思いました。 子供たちに「これはぬかなんだよ。ぬかって知ってる??」と聞くと、ほとんどの子が知らないと答えました。「ぬか漬って知ってる??」と聞くと、「知ってる!家でも食べる!!」と答えてくれる子が多かったです。ぬかみそ炊きと聞いたら「ええっ、あのぬかみそで魚を炊くの??!美味しいの?!」といった驚きを期待していたのですが、そもそもぬかを知らない子が多かったです。今時うちにぬか床を持っている人は少ないと思いますが、ぜひ手作りの味を子供たちに体験させてあげたいなと思いました。 チンゲンサイのじゃこ炒めにはたっぷり14kgのチンゲンサイを使いました。1年生の教室を回ると半分くらいの子供が残しており、「野菜が苦い」と渋い顔をしている子供たちがたくさんいました。確かに少し苦かったので申し訳なかったと思いますが、チンゲンサイはこの時期が旬なので、その体験をさせてあげてよかったなと思います。 ★今日の食材の産地★ ねぎ・・・山形 ニラ・・・茨城 チンゲン菜・・・茨城 にんじん・・・千葉 鯖・・・アメリカ 12月1日 ちゃんこうどん、五平餅、リンゴ、牛乳ちゃんことは、本来『力士』全般を指します。力士の料理として知られるちゃんこ鍋は、鶏ガラで出汁を取ることが多いです。相撲では、『手をつくこと』が『負ける』ことを意味します。鶏は人間と同じように二本足で立つことから“手をつかない”=“負けない”という縁起を担いでいます。今日は鶏ガラ出汁ではなく、圧削り節を使っています。仕上げにたっぷりのおろしにんにくとニラを入れているので、相撲選手にぴったりのパワーみなぎるうどんになりました。 五平餅は、岐阜や愛知など中部地方南部の地方に伝わる郷土料理です。昔はその土地を三河と呼んでいました。神に捧げる御幣という飾りに形が似ていることが名前の由来と言われています。五平餅は江戸時代中期に作られました。今日はごま・くるみ・ピーナッツを入れて香ばしい五平餅にしています。餅と言っても、普通のご飯で作っているので、焼きおにぎりに近いです。子供たちも、これ焼きおにぎりみたいだねと言っていました。 またデザートは今年最後のリンゴです。今日のりんごは、青森県の斉藤農園さんのふじだったのです。蜜がたっぷりと詰まっており、甘くておいしくいただきました。この時期だけの贅沢な果物を子供たちに堪能してもらいよかったなと思います。 今日のランチルームは一年生が使いました。給食委員さんの発表を熱心に聞いており、クイズも真剣に考えて取り組んでいました。 ★今日の食材の産地★ 人参・・・千葉 大根・・・千葉 白菜・・・茨城 ネギ・・・山形 にら・・・栃木 にんにく・・・青森 鶏肉・・・鹿児島 11月30日 さつまいもご飯、ぶりのごまみそ焼き、ほうれん草の白和え、すまし汁、牛乳昨日はこれからが旬のぶりがメインの和食でした。 寒ブリの旬は、富山湾あたりでは12月から、能登半島では1月と言われています。ぶりは北海道から九州まで、日本沿岸に分布しています。沿岸を回遊しながら、小魚を食べて、春から夏に北上し、秋から冬に南下します。今回は長崎で水揚げされたぶりを使っています。ぶりは脂が多い魚ですが、焼くとたんぱくな味なので、少し濃いめのタレがよく合います。 ほうれん草の白和えは、絞り豆腐をオーブンで焼き、裏ごしして大きなボールに入れて冷まして野菜とあえて味付けをしました。給食なので生の豆腐を扱うことができないため、火を通しているのですが、絞り豆腐を使ったためか、豆腐のそぼろのようになってしまいました。普通食べられる白和えは、絹ごし豆腐で作り、もっと水分が多く舌触りがなめらかだと思うので、少し残念でした。次回は絹ごし豆腐でチャレンジしたいと思います。練りごまとすりごまが入っているので、ごまの香りが強かったです。 春には魚嫌いと言っていた子も少しづつ魚が食べられるようになってきました。旬の美味しい魚を食べて、もっと好きになって欲しいなと思います。 ★今日の食材の産地★ さつまいも・・・千葉 生姜・・・熊本 ほうれん草・・・埼玉 人参・・・千葉 えのき・・・長野 鰤・・・長崎 11月29日 麻婆焼きそば、ナムル、 柿、牛乳ナムルは、韓国の家庭料理の1つです。もやしなどの野菜、ワラビ、山菜、野草のこともナムルと言います。韓国のおかずには欠かせないので、常に冷蔵庫に保存されています。豆もやしをたっぷり8kg使い、しゃきしゃきした食感のナムルを作りました。子供たちにも大好評でした。 今日は1年生がランチルームを使用しました。後期になって初めて使っているので、2回目の今日もまだ少し落ち着いていない様子です。いつもの教室と違い、きれいなテーブルクロスを引いて、みんなでテーブルを囲むだけで、いつも以上に美味しく感じるのだと思います。 ★今日の食材の産地★ 生姜・・・熊本 にんにく・・・青森 玉葱・・・北海道 人参・・・千葉 にら・・・茨城 大根・・・千葉 大豆もやし・・・栃木 ネギ・・・山形 柿・・・新潟 豚肉・・・鹿児島 11月28日 鶏飯、ごま和え、ふくれ菓子、牛乳鶏飯は、鹿児島の奄美大島や沖縄県で作られる郷土料理です。日本各地に郷土料理として存在する「とりめし」と混同されやすいですが、鶏飯は炊き込みご飯よりもお茶漬けのような料理です。炊いたご飯の上に、鶏胸肉と錦糸卵をのせ、鶏ガラでとったスープをかけて食べます。刻みのりと鶏の出汁の風味がよく香る料理です。鶏は脂肪が少ない胸肉を使ったのであっさりしています。 ふくれ菓子も鹿児島県の郷土料理です。普通の蒸しパンはベーキングパウダーを使用しますが、ふくれ菓子は重層を使用しています。黒糖は自然界で唯一のアルカリ性の甘味料で、体にいいと言われています。人間の体は弱アルカリ性なので、アルカリ性の食品は、代謝によってミネラルに変わり、体調を整える働きがあります。 子供たちからは「けいはんが気に言ったよ!」「ふくれ菓子がもちもちしてて美味しかったよ!」といった感想をいただきました。 子供たちに鹿児島の文化に触れてもらいよかったなと思います。 ★今日の食材の産地★ いんげん・・・長崎 ねぎ・・・山形 ほうれん草・・・埼玉 もやし・・・栃木 鶏胸肉・・・鹿児島 鶏ガラ・・・青森 11月25日 バニーチャウ、野菜スープ、ドライプルーン、飲むヨーグルト南アフリカは、西洋・東洋の食文化はもちろん、アフリカの大地がもたらす自然の恵みにも影響を受けています。バニーチャウは、南アフリカに移住してきたインド人が持ってきた、南アフリカ・インド料理です。パンの中身をくりぬいて、玉葱・セロリ・人参のみじん切り、トマトケチャップ、トマトピューレ、くりぬいたパンなどを入れ、ガラムマサラ・カレー粉などで味付けした具を詰めてチーズを乗せてやいたものです。この作り方は、昔、インドから連れてこられた労働者に簡単に食器なしでご飯を与えられるように考案されたという悲しい歴史があります。南アフリカ料理は北アメリカやポルトガルなど様々な土地の文化の影響を受けていますが、その中でも特に東南アジアの影響が強いです。連れてこられた移民の中でも、インドネシアからマレー系の女性が台所を任されたことから、香辛料をふんだんに使った料理は南アフリカの国民的料理として親しまれています。南アフリカは、澄んだ空気・良質の水・湿度の少ない土壌・豊かな陽光に恵まれることから、ワインも名産品として有名です。また珍しい金属などがよく採れる土地です。アフリカの最南端に位置し、普段は接することがないですが、実は私たちの身の回りのものは南アフリカから来ているかもしれません。 子供たちはカレー味のものが大好きなので、よく食べてくれました。パンの中にたっぷりと具が入っているので、少し食べにくく手を汚してしまった子もいますが、大きな口をあけてかぶりついている姿を見てうれしくなりました。「これ美味しい〜!!」とはみんなに言ってもらえてうれしかったのですが「ありがとう。このパン何て名前だっけ?」と聞くとみんな「忘れちゃった」と答えます。「バニーチャウだよ〜南アフリカの料理だから覚えてね!」と言ったのですが、あまり覚えてないかもしれません。料理が発達する背景には、歴史があり、それを広げて掘り下げていくことはとてもおもしろいのですが、小学生が理解し“おもしろい”と思うところは大人とは違うのだと思います。ちゃんと子供たちに伝えたいことを絞ってわかりやすく伝えないといけないと思いました。ぱくぱく便りにはかなり詳しめに書いたのですが、一年生は1クラス担任の先生が給食の時間に出張だったためぱくぱく便りが読まれませんでした。次回からはそのような時は私が入ろうと思いました。せっかく世界の文化を子供たちに教えられる貴重な機会だったので、少しもったいなかったです。 ★今日の食材の産地★ 豚肉・・・鹿児島 鶏ガラ・・・青森 ベーコン・・・茨城群馬千葉 人参・・・千葉 玉葱・・・北海道 セロリ・・・北海道 にんにく・・・青森 じゃがいも・・・北海道 キャベツ・・・千葉 パセリ・・・千葉 11月24日 大根菜飯、味噌おでん、糸寒天のごま酢和え、みかん、牛乳大根菜飯は、おでんに入れる大根の葉を利用して作りました。刻んだ大根の葉とちりめんじゃこと併せて炒め、しょうゆ・みりんで味付けをしたふりかけを作り、炊いたご飯を混ぜ込み作ります。塩加減と甘みがちょうどよく、大根の葉のしゃきしゃき感が残り、とても美味しい混ぜご飯になりました。教室を回ると、配膳が上手にできなかったクラスがあったようで「このご飯美味しいのに、私のが少なくていやっ!」と不満を言ってきた子がいました。クラスみんな均等に分けられたらいいのですが、どうしても平等の配膳は難しいと思います。ちゃんとおなかいっぱい食べてほしいので、もっと配膳が上手にできるように練習を重ねてもらうしかないかなと思います。 味噌おでんは、こんにゃく・ハマト揚げ・卵・生揚げ・大根が入っています。アレルギーの子がいるためたまごだけ別に煮て、1人半個で配膳しています。今日は味噌田楽のように、薄味の出し汁で煮て、八丁みそ・白みそ・砂糖・酒・みりんを合せて煮たタレをかけています。 「今年家でおでん食べた?」と聞くと、「昨日食べた!」「今年5回は食べた!!」という子が何人もいて驚きました。栄養士の家では年に1回作るか作らないかだったので、そこまで頻度高く食べるものだと思ってなかったのですが、この季節は家庭でもよく食べられるようです。「でも味噌はかかってないんじゃない?」と聞くと「うちでは黒味噌がかかっているよ」「お父さんが神戸出身でお母さんが京都出身だから、もっとうすい味だよ」や「うちはお母さんが名古屋出身だから八丁みそを食べるよ」などと教えてくれました。おなじおでんでも食べ方は家庭によって違いがあり、それが自分の両親(主にはお母さんでしょうか)の出身地に関係しているんだねと子供たちと一緒に気付くことができました。中には「でも私は東京生まれ東京育ちだから田舎ではありません」などと言う一年生の子もいて、なんだかおかしかったです。 ★今日の食材の産地★ 大根・・・千葉 人参・・・千葉 きゅうり・・・千葉 もやし・・・栃木 みかん・・・長崎 11月22日 根菜のカレー、じゃこ入り和風サラダ、りんご、牛乳デザートは青森県の斎藤農園さんに送っていただいたりんごです。「ふじ」という品種で、日本で一番人気のリンゴです。瑞々しくさわやかな香りが口に広がります。斉藤農園さんがおまけでリンゴをつけてくれたので、各クラスにもおまけをすることができました。 ★今日の食材の産地★ 玉葱・・・北海道 人参・・・千葉 にんにく・・・青森 里芋・・・埼玉 キャベツ・・・千葉 もやし・・・栃木 長ねぎ・・・栃木 11月19日 ご飯、トムヤムクン、トートマンプラー、ヤムウンセン、牛乳トムヤムクンは、むき海老・しめじ・人参・玉葱・チンゲンサイなどの具を入れて、ナンプラー・酢・レモン汁・唐辛子・しょうゆ・塩・コショウなどで味付けをしています。本場のトムヤムクンは、トムヤムペーストといって、ハーブや香辛料がたくさん入ったものを使用するのですが、今日は給食なので、すこし簡易化して作っています。トムヤムペーストに赤いパプリカ色素が入っているので、赤くなるのですが、今回は透明なスープになりました。唐辛子を控えているため、辛みはほとんどなく、ナンプラーの香りと酢の酸味が効いたスープになりました。子供たちからも大好評で、これ大好き!という感想がきけました。 トートマンプラーとは、白身魚で作るタイ風さつま揚げです。白身魚をすりつぶしたものに、人参・さやいんげん・長ねぎ・トウバンジャン・カレー粉などを入れて成形し、油で揚げています。調理師さんが冷たい半解凍すり身をよく混ぜて作ってくれました。カレー味なのでとても食べやすく、白米と一緒に食べれるおかずでした。 ヤムウンセンは春雨のサラダです。たっぷりのイカと春雨の相性がよく、さっぱりと食べられるサラダでした。 ★今日の食材の産地★ しょうが・・・高知 にんにく・・・青森 玉葱・・・北海道 人参・・・千葉 しめじ・・・長野 ちんげんさい・・・茨城 レモン・・・熊本 いんげん・・・長崎 長ねぎ・・・栃木 胡瓜・・・埼玉 キャベツ・・・千葉 赤玉葱・・・アメリカ イカ・・・ペルー えび・・・タイ 鶏ガラ・・・青森 11月18日 さんまのひつまぶし風、芋煮、ミルクくずもち、牛乳さんまのひつまぶし風は、旬の食材であるさんまを10kgとたっぷり使っています。さんまの他に、たけのこ・人参・ごぼう・干し椎茸・さやいんげん・炒りたまごなどたくさんの具が入っています。さんまは、短冊切りにしたさんまに片栗粉を振って、油で揚げてタレをからめます。ご飯は野菜などの具を煮た時の汁と一緒に炊いています。配缶前にご飯・さんま・(野菜などの)具材、炒り卵を混ぜ合わせます。さんまはしっかり温度をとって揚げているので少し硬くなってしまいましたが、脂がのっており、タレや他の具材とよくあいました。ただ大人の分量が多く、ゲストの方からはもっと減らしてほしいと声があがりました。 芋煮は山形県の郷土料理です。芋煮とありますが、ただの煮物ではなく、さといもやきのこがたっぷりと入った汁です。東北地方には芋煮会というものがあり、季節行事として秋に河川敷など野外にグループで集まり、サトイモを使った鍋料理などを作って食べる行事です。 デザートのミルク葛餅は、牛乳と片栗粉からできています。牛乳と片栗粉を鍋に入れてもったりするまで混ぜます。手で丸められるくらいに冷めたら、一口サイズに丸めます。1人2個なので全部で600個以上丸めて作っています。 今日はふれあい給食だったので、2年生3年生にそれぞれ10人ずつ近所のゲストの方が一緒に給食を食べました。楽しい勉強になるお話が聞けて、いつもとは違う雰囲気で給食が食べられたようです。 ★今日の食材の産地★ ごぼう・・・茨城 たけの・・・福岡 人参・・・千葉 しょうが・・・熊本 いんげん・・・茨城 さといも・・・埼玉 ねぎ・・・山形 しうめじ・・・長野 豚肉・・・鹿児島 さんま・・・鹿児島 11月17日 ココアパン、たこやきポテト、サーモンチャウダー、茹でキャベツと人参ドレッシング和え、牛乳たこやきポテトは新メニューです。「日本一美味しい給食を目指している東京・足立区の給食室」出版で有名な足立区の人気メニューからレシピをいただきました。じゃがいもを茹でて潰して、乾燥マッシュポテト・ウスターソース・醤油・出し汁を入れて和風風味を出し味付けをします。中にゆでたタコを入れて、直径5cmくらいに丸めてどろをつけて揚げます。教室で上からソースと青のり・粉かつおを振りかけており、見た目は本物のたこやきにそっくりです。1人2個付けだったので併せて620コのたこ焼きを調理スタッフさんが頑張って作ってくれました。生地が少し堅く、崩れやすかったので心配しましたが、破裂したのは数個だったのでよかったです。たこやきはお祭りの時を連想するので、展覧会の前にちょうどよい献立だったかなと思います。 子供たちにも大好評で、おかわりする子が目立ちました。写真に載せていますが、中にはたこ焼きを耳にして、パンを顔として、組み合わせて≪ミッキーマウス≫を作っている子もいました。それだけでも大はしゃぎでした。 教室を回っていると終わりの時間になっても、1人2個付けのたこ焼きをまだ2個とも食べていない子がかなりいまいた。「食べてね〜!」と声をかけると「これは好きだから最後に食べるの。」と言われました。「でもまだ食べてないから好きだかどうかわからないじゃないの」と聞くと「大丈夫、間違いないから!」と自信を持って言われて、なんだかおかしく、そして嬉しく思いました。栄養バランスなども大切ですが、たまには遊び心のある食事もいいなと思います。 3枚目の写真は、鮭チャウダーをみたら偶然顔の形をしていたんだよ、と生徒が教えてくれました。かわいいですね〜! ★今日の食材の産地★ じゃがいも・・・群馬 人参・・・千葉 玉葱・・・北海道 しめじ・・・長野 パセリ・・・静岡 キャベツ・・・群馬 たこ・・・北海道 さけ・・・北海道 鶏ガラ・・・青森 ベーコン・・・茨城・千葉・群馬 11月16日 うまに丼、きのこけんちん、柿、牛乳うまに丼とは、一般的には、肉や野菜を、しょうゆ・みりん・砂糖・出汁で甘辛く煮付けた料理と言われています。今日は、しいたけ・人参・たけのこ・玉葱・豚肉・糸こんにゃく・凍り豆腐・こまつななど、たっぷりの具が入っています。中華料理では、中華丼の具を「うまに」ということもあれば、八宝菜と言うこともあります。和風八宝菜という方が適切かもしれません。甘辛くご飯が進む味でした。 デザートの柿は、日本原産の果物と呼ばれます。16世紀にヨーロッパに広がり、その後アメリカ大陸に広がっています。今はではローマ字で「KAKI」と表記されるほど、世界中の人に愛されています。一説には中国から伝わったという考えもあります。中国では3000年前から柿があったそうですが、その頃から干し柿を作って保存していたそうです。人間の知恵は昔からすごいですね!! 食べやすいメニューだったので子供たちもよく食べていました。残菜はほとんどありませんでした。 ★今日の食材の産地★ たけのこ・・・福岡 人参・・・北海道 小松菜・・・埼玉 ごぼう・・・茨城 里芋・・・埼玉 しめじ・・・長野 えのき・・・長野 ねぎ・・・山形 柿・・・新潟 豚肉・・・鹿児島 11月15日 キノコ入りスパゲティー、グリーンサラダ、ティラミス、牛乳メインのキノコ入りスパゲティーは、えりんぎ・椎茸・しめじ・マッシュルームの4種類のきのこを使っています。まず、ベーコンやニンニクと一緒にキノコを炒めて、塩コショウで味付けをし、具を作っておきます。スパゲティーは別に茹でておいて、最後に釜の中で具と一緒に炒め味付けをします。彩りを添えるため、最後に茹でた緑ピーマンと黄ピーマンも入れています。スパゲティーがキノコの出汁をよく吸っており、香りとうまみのあるスパゲティーになりました。 デザートのティラミスは、北イタリア生まれのチーズケーキの一種です。語源のイタリア語は、「私を引っ張り上げて」から派生して、「私を元気づけて」という意味を持ちます。ティラミスは、バットにマリービスケットを並べて、コーヒーシロップをぬり、生クリーム・砂糖・クリームチーズをよく混ぜ、溶かしたゼラチンを加えて冷やして固めます。子供たちからは大好評でした。一年生の中には「今まで食べたものの中で一番美味しいです!!」という子が何人もいて大はしゃぎでした。バットの中で固めて、教室でお玉でとるのですが、お玉の形では奇麗にすくえず、とても取りにくかったようで申し訳なかったです。ゼラチンとクリームチーズでかなり堅く固いので、もしかしたらトングの方が取りやすいかもしれないなと思いました。 11月は生徒と先生を合せて31人が誕生日を迎えます。おめでとうございます!! ★今日の食材の産地★ にんにく・・・青森 玉葱・・・北海道 マッシュル・・・岡山 しめじ・・・長野 生いたけ・・・長野 エリンギ・・・長野 ニンジン・・・千葉 黄ピーマン・・・青森 キャベツ・・・青森 胡瓜・・・埼玉 いんげん・・・長崎 スパゲティ^・・・イタリア 豚小間・・・鹿児島 11月14日 かてめし、めかぶ汁、ムロアジ餃子、みかん、牛乳今日は郷土料理特集でした。 かてめしは埼玉県秩父地方の郷土料理です。見た目は炊き込みご飯とよく似ていますが、野菜や調味料を入れて最初から炊くのではなく、炊いた白いご飯に、濃いめに味付けをした具を入れて混ぜ込む料理です。「かて」とは、秩父地方で「混ぜる」という意味があり、季節によって混ぜられる具材は変わります。山深い秩父では、野菜や山菜などがよく使われます。今回は、ごぼう・たけのこ・人参・干し椎茸・焼きちくわ・さやいんげんなどを入れており、あっさりした中にもうまみがギュッとつまったものになりました。残菜は全校で300gだけでした。 ムロアジ餃子は、八丈島産のムロアジのミンチを使用し、1人2コ、全校で約630個の餃子を作りました。皮が少し小さかったのと、具が多かったということで、包むのがとても難しかったです。スタッフさんが頑張って時間に間に合わせてくれました。 餃子の中に入っているチーズ味が効いていて、味がしっかりついて食べやすかったです。 クラスを回ると、高学年ではもっと食べたいと、われ先にお代わりしようという子が目立ちましたが、低学年は1つ残っている子が多く、2つは多かったかもしれません。次からは1年生は一個にしようと思います。 ★今日の食材の産地★ 人参・・・千葉 ごぼう・・・茨城 筍・・・福岡 さやいんげん・・・長崎 長ねぎ・・・山形 キャベツ・・・茨城 ニラ・・・茨城 みかん・・・愛媛 ムロアジ・・・八丈島 11月11日 シナモンロール、パンプキンポタージュ、大豆とりんごのサラダ、牛乳シナモンは、世界最古のスパイスの1つと言われ、紀元前4000年頃からミイラの防腐剤として使われてきました。香辛料としてのシナモンは、独特の甘み・香り・辛みがあり、洋菓子の香り付けに使われます。シナモンロールはスウェーデンでは、カネル・ブッカーと言われており、シナモンロールの日(10月4日)というものがあるほど国民に親しまれている食べ物です。実は私の友人が現在スウェーデンに留学しており、彼女が帰国した際にお土産に作ってくれたのがシナモンロールでした。そこで私はシナモンロールがスウェーデンの名物だと知って、ぜひ子供たちにも食べてほしい、またスウェーデンという国についても知ってほしいと思い給食で出すことにしました。 今日は生地から手作りして、300人分のシナモンロールを作りました。チーフが朝からがんばって下さり、30分以上生地をこねて約1時間発酵しました。それから約15人分づつの生地に分けて、生地をうすくのばし、シナモンクリームを塗り、丸めて切る作業を約20回行っています。パン作りは難しいのにいつものように美味しくきれいに作って下さったチーフやスタッフさんには感謝いっぱいです。 子ども達はシナモンが苦手かなと心配していたのですが、甘さが強かったためかそこまで気にする様子もなくぱくぱく食べていました。シナモン大好きという声も聞かれました。中にはシナモン苦手という子も何人かいたのですが、主食ということもあり、それでもパンは全部食べていました。私自身も小学生のことはシナモンが苦手だったのですが、徐々に食べ慣れ美味しいと感じるようになりました。田道小学校の子ども達の良いところは、自分が苦手だと思ったものでも必ず一口以上は食べることです。一口食べることができれば、好き嫌いは徐々になくなっていくと思います。 スウェーデンの首都はストックホルムです。スウェーデンでは8月に“ザリガニ祭り”というものがあり、町ではザリガニを食べます。ぱくぱく便りでそのことを紹介したら子ども達が「うわー、ザリガニ食べるの?!!」ととても驚いた様子でした。季候も土も日本と大きく異なる場所で生まれた食文化は、日本とは全然違うので、わくわくしておもしろいなぁと思います。子ども達もそんな風に好奇心を持って色んな国を見てほしいなと思います。 大豆とリンゴのサラダには山形県の斉藤農園さんのふじを使用しています。せっかくの旬の果物をたくさん食べてもらいたいのと、たまには別の食べ方でりんごを食べてほしいなと思ったのでサラダにしてみました。サラダにフルーツを入れるのは子ども達が嫌がると聞いていたので心配していましたが、ヨーグルトとマヨネーズを合わせたドレッシングだったのでそこまでクセはなく、残菜はほとんど残りませんでした。嫌がる子もいましたが、それでも食べてくれるだけで経験してもらえてよかったと思います。りんごが甘くて美味しいと言ってきてくれた子どもがたくさんいてうれしくなりました。 ★今日の食材の産地★ 玉ねぎ・・・北海道 人参・・・北海道 キャベツ・・群馬 きゅうり・・・埼玉 鶏ガラ・・・青森 ロースハム・・・茨城・群馬・千葉 11月10日 キムチ丼、大根のおかかサラダ、焼きリンゴ、牛乳デザートの焼きリンゴは、長野県産の陽光という品種のリンゴを使用しました。1人半分と贅沢に使用しましたが、リンゴが思っていたよりも多かったので、4分の1でもよかったなと思いました。低学年の子も大人と同じ大きさだったので、おなかいっぱいで食べられない子もいました。焼きりんごは、リンゴを半分にして種をとり、表面にグラニュー糖をかけて、シナモン・バター・砂糖を混ぜたペーストのようなものを乗せて、オーブンで焼きます。オーブンがなければフライパンやトースターでも代用できます。作り方がとても簡単なので、ぜひご家庭でお試しいただければと思います。シナモンが少し入っているのですが、子供たちは敏感にその匂いに反応していました。すぐには美味しいと感じなくても将来的に美味しさがわかってくれたらいいなと思います。 ★今日の食材の産地★ にんにく・・・青森 しょうが・・・熊本 たまねぎ・・・北海道 長ねぎ・・・栃木 白菜・・・長野 にら・・・栃木 大根・・・青森 きゅうり・・・埼玉 豚肉・・・鹿児島 11月9日 カルボナーラ、海藻サラダ、ラ・フランス、牛乳カルボナーラとは、卵・チーズ・胡椒などで作ったソースをからめたパスタで、「炭焼きのパスタ」という意味です。元々はローマ料理の1つで、生ハムやチーズをパスタと混ぜたものです。生クリームは入りませんでした。生クリームは熱した時に卵が焦げないようにと、日本人がアレンジして入れたものです。第二次世界大戦後に、アメリカから救援物資として大量にたまごを配ったのをきっかけに、卵料理がイタリアに浸透したからです。 普通のカルボナーラは卵が生の状態なので、給食では出すことができません。そこで今日は卵と牛乳と生クリームをゆせんにかけて加熱し、コンスターチでとろみをつけてカスタード状のソースを作りました。それを鶏ガラで作ったスープに入れて伸ばしているので、本物のカルボナーラよりも水分が多いですが、本物に近いカルボナーラを提供することができました。麺は茹でてから、油と乾燥パセリとあえています。麺とソースがよく絡んで、美味しく食べられました。子供たちにも大人気でした。 デザートは山形県産の洋梨でラ・フランスという種類です。今年初めて出すのですが、甘みが強く瑞々しくて美味しかったです。 ★今日の食材の産地★ 玉葱・・・北海道 人参・・・北海道 キャベツ・・・群馬 きゅうり・・・埼玉県 ベーコン・・・茨城群馬千葉 鶏ガラ・・・青森 11月8日 もやしご飯、鯵のごまだれあげ、こんにゃくサラダ、さつま汁、牛乳主食のもやしご飯は大豆もやしと人参を、しょうゆを入れたご飯と炊いて、ちりめんじゃこ・白ごまと混ぜています。大豆もやしの大豆がしゃきしゃきしており、またご飯も少し水分が少なめでパラパラしていたのでチャーハンのような食感でした。ちりめんじゃことごまを煎ってあえているので香ばしいです。変わり和食のようなメニューでした。残食はほとんどありませんでした。 さんまのごまだれ焼きは、あじの開きにに薄力粉・でん粉を振ってから油で揚げ、タレをかけたものです。かりかりに揚げているので、骨まで食べられます。ただ尻尾のつけねの部分だけ、骨が太く大人でも噛めないくらいだったので、子供たちからは「これ食べられるの?」とよく聞かれました。「無理に食べると口の中に刺さっていたいから食べなくてもいいよ」と伝えましたが、中には普通にバリバリと食べている子もいて子供たちの咀嚼力の高さに驚きました。しかし無理しては危ないので、次からはしっかりとぱくぱく便りに食べられるところと無理して食べなくてもいいところを強調して書いて、クラスにあらかじめ伝えたいと思いました。 さつま汁は、さつまいも・ごぼう・大根・人参・こんにゃく・長ねぎなどたくさんの具が入っています。今年出すのは2回目なのですが、季節を感じてもらいながら野菜がたっぷり食べられるので給食としてもとてもいいメニューです。さつま汁は鹿児島の郷土料理であり、出汁はかつお出汁ではなく煮干を使います。九州の長崎県が日本一の生産地のため、九州でも広く使われていたようです。 ★今日の食材の産地★ 大豆もやし・・・栃木 人参・・・北海道 ごぼう・・・茨城 大根・・・青森 さつま芋・・・茨城 長ねぎ・・・栃木 胡瓜・・・埼玉 もやし・・・栃木 しょうが・・・熊本 鶏肉・・・鹿児島 鯵・・・韓国 11月7日 トルティーヤ・チリ、ソパデフリホーレス、メキシカンサラダ、牛乳トルティーヤは、本来はすり潰したトウモロコシの粉から作る薄いクレープ状の生地です。今回は給食なので、ピザクラフトで代用しています。豆と肉を一緒に煮込んだチリコンカンと、ゆでたキャベツ、チーズをのせて焼いています。今回はピザクラフトのサイズが大きかったので、量が多すぎるかなと心配していたのですが、食べやすい味だったため、教室ではおかわりじゃんけんをする姿が目立ちました。しかし、やはり低学年には量が多かったかと思います。食べきれない子もいました。 ソパデフリホーレスは、豆のポタージュです。金時豆と豚肉とたまねぎをよく煮込んで、全部をミキサーにかけて煮ています。メキシコのおみそ汁と言われるくらし広く一般家庭に親しまれており、食卓によく登場するスープです。豆の甘みを感じてもらおうと、塩分を控え目にしたのですが、それが薄すぎたようで、食べにくいう子がたくさんいました。トルティーヤ・チリの味が濃かっただけに、スープが薄く感じられたようです。また自宅で試作した時には、皮まで軟らかく煮てミキサーにかけたら、皮の食感がなくなったのですが、今回は調理室で使うミキサーの力が弱かったためか、口の中に残ってしまいました。本来のスープはもっと豆の割合が高くドロドロしたものなので、それを食べやすく改良したつもりだったのですが、飲みにくいスープになってしまい大変残念でした。本来はもっと美味しいスープだったので、子供たちには申し訳ないと思っています。珍しい食べ方だったので、ぜひ出したいと思って出しましたが、やはり美味しく作ることが大前提なので、もっと研究しなきゃいけないと思いました。 ★今日の食材の産地★ にんにく・・・青森 たまねぎ・・・北海道 人参・・・北海道 キャベツ・・・群馬 きゅうり・・・埼玉 赤ピーマン・・・オランダ 鶏ガラ・・・青森 ベーコン・・・茨城群馬千葉 ウインナー・・・茨城群馬千葉 11月4日 じゃこチャーハン、豆腐入り団子スープ、りんご、牛乳豆腐の団子は、木綿豆腐3kgと白玉粉3kgを使用しています。豆腐が入っているため、いつもよりも柔らかくとろけるような食感になりました。もう少し豆腐の風味があるくらいの割合にしてもいいかなと思いましたが、1:1でもスープの中で十分溶けそうなほど柔らかかったので、これで十分かなと思います。子供たちは「おもち大好きだからこれは一番最後に食べる」や「夏に食べたフルーツ白玉と同じ味がする」と言っていました。あまり普段食べるものではないのですが、新しい味だけでなく、新しい食感を体験させるのも大事だと思いました。 デザートは契約農家の、山形県の斎藤農園さんから届いたりんごです。今日は『ふじ』という生食向きの品種がまだなかったので、『紅玉』を出しました。紅玉は一般的に酸味が強く、あまり生のまま食べるのには向かないのですが、斎藤農園さんのリンゴは強い酸味の中にも果物独特の甘みがあり、子供たちにもぜひ生で食べてもらいたいと思って出しました。酸っぱいという子もいましたが、ほとんど残りはありませんでした。 同じ果物でも品種によって大きな違いがあることを体験してもらえたかなと思います。 今日は給食の時間に、給食委員さんが10月に行った残食調査の結果の表彰式がありました。給食委員会が担当した各クラスで、振りかえりをフィードバックしながら、よくできたということを賞します。全体的に春より秋の方が食べるようになっており、中には残食調査を実施した10日間全日残食0というクラスもありました。 ★今日の食材の産地★ にんにく・・・青森 人参・・・北海道 ねぎ・・・山形 大葉・・・愛知 玉葱・・・白菜 大根・・・千葉 鶏モモ・・・宮崎 鶏ガラ・・・青森 |
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