給食の農家さんの話

※五本木小は八百屋さんから野菜を購入しており、今日紹介する農家さんからは購入していません。

 全国の給食では国の方針を受けて「地産地消」をできるだけしようということで、地元の野菜を給食に取り入れています。もちろんそれは、学校現場の栄養士からも教育的で環境に良い価値のある取り組みとして進められています。
 さて、3月は急遽その学校給食が停止しました。いつも給食に小松菜を届けてくれていた農家さんにとって、これは大変な事態です。ニュースでもたくさん取り上げられている牛乳や米の行方が無いということなど、みなさんもご存知のことと思います。今日は、その声を直接うかがってきました。
 というのも、給食に出荷できなかったからといって、小松菜は成長をやめてくれるわけではありません。給食に出荷するはずだった小松菜は、一か月前に種をまいているからです。給食はない、でも小松菜は育つ…。そこで、この農家さんは冷凍食品に加工するために収穫することを決めました。そのためには何t(トン)という小松菜を一気に収穫しなければならず、とても大変な作業になります。
 でも、そこからが素晴らしかった!
「普段から給食で食べてお世話になっているから」と、子どもたちや保護者、栄養士、先生方が畑に小松菜を買いに来てくれたそうです。そして収穫を体験して言葉を交わし、小松菜を買って帰るのだそうです。
 そうか。「顔が見える」というのは、そういうことか。
と、感じる時間でした。
もちろんすべての食材ではないですが、そうやって人と人がつながっていたら、困っている誰かを想像できたり、実際に力を貸したり、お互いで笑顔を増やしたりできるのですね。

 つながっている彼らを見た時、一方で ほとんどの消費者と生産者の距離がとても遠くなっていることに気づかされます。
今、一歩ずつ良い方向に社会を変えていくことは、今の子どもたちの将来生きる社会を変えることであり、また未来を生きる子どもたちの社会を変えることになります。
学校給食が果たすべき役割の一つには、「今と未来の子どものためになる消費(食材選定)」があることを、改めて確信する経験となりました。


※この農家さんのように、加工ができた方ばかりではありません。廃棄を余儀なくされている農家さんも、いるのが現実です。
☆農水省が、学校給食用の納入予定だった食品の代替販路を確保するため、「食べて応援学校給食キャンペーン」特設通販サイトを通販サイト「うまいもんドットコム」内に開設しています。

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